無類の麺類好き、と言われる方はたくさんいらっしゃるようですが、そのなかでも「そば」へのこだわりの強い方も多いのではないでしょうか?
一般的に蕎麦はヘルシーというイメージがあるようですが、体調にあわせたメニューなどもご案内します。まずはそもそも蕎麦について理解を進めながら、相性の良い薬味のご紹介をしていきます。是非参考にされて下さい。
A.そばの魅力
代表的な日本料理の一つである、蕎麦。その歴史は古く、諸説ありますが、奈良時代の「続日本書紀」に蕎麦に関する記述があるそうですから、日本人は蕎麦とは長いお付き合いがあるようですね。
A-1.そばの歴史と豆知識。
しかし、昔は今のような麺状ではなく、「そばがき」、「そばもち」のかたちで食されていました。そして、遅くとも18世紀初めころには私たちにとって蕎麦らしい蕎麦である、「そば切り」が普及していったようです。
また、江戸時代に入ると、蕎麦粉のみの「十割(とわり)」、つなぎに小麦粉を使用する「二八」「三八」「半々」など、多様な嗜好に対応する人々に愛される麺類として広く知られるようになっていきました。
※写真はイメージです。
A-2.ダイエットの味方? 豊富な栄養成分。
なんといっても、蕎麦の魅力のひとつは、豊富な栄養成分。特にB1,B2が豊富なことがよく知られているのではないでしょうか?そのほかにも嬉しい成分がたっぶりです!主なものだけですが、詳しく見てみましょう。
A-2-1.ビタミンB1
疲労回復のビタミンと呼ばれ、糖分やデンプンをエネルギーに変換するのには不可欠なものです。
A-2-2.ビタミンB2
栄養素の代謝を助け、成長、発育を促し、皮膚や粘膜を保護する働きがあります。
A-2-3.ルチン
ポリフェノールの一種で、活性酸素を除去する酸化防止作用があります。
A-2-4.良質なたんぱく質が豊富
また、たんぱく質を構成しているアミノ酸のバランスがよいので、精白米やうどんに比べるとヘルシーな麺類として知られているのでしょう。
A-2-5.食物繊維が豊富
スッキリした身体を保つには不可欠な食物繊維ですが、蕎麦には、ヘルセルロースという種類のものが含まれ、水分を多く吸収し、毒素、コレステロールを排出するのに役立ちます。
B.定番の薬味と効用
今ではよく知られるようになった健康効果のため、知人の一人に、昼食には必ず蕎麦!という方もいらっしゃるほどです。でも、せっかくですから、少しずつ違った趣向で味わいたいというのが、人間の好奇心なのかも知れません。では、蕎麦をさらに美味しくいただけるさまざまな薬味をご紹介します。
B-1.わさび
子供たちは苦手ですが、あのツン!とする感覚がなくてはならないもののように思えてきますね。
またビタミンB2の働きを良くしてくれるという嬉しい効用もあります。
B-2.海苔
優秀な蕎麦にも、残念ながら含まれていない成分もあります。そんなビタミンA,カルシウム、鉄分などのミネラルを、美味しく補ってくれるのが海苔です。
B-3.ねぎ
他の麺類にも、欠かせないねぎですが、蕎麦との相性は抜群です。ねぎの硫化アリルという成分は、蕎麦に多いビタミンB1の吸収を助ける他にも、血行をよくし、疲労物質である乳酸を分解する働きもあります。また消火液の分泌を促しますので、ますます美味しくお蕎麦をいただけますね。
余談ですが、手についてしまったネギ特有の匂い消しには、柑橘系のリモネンがよいので、みかんの皮などで解決しますよ。
B-4.生姜
身体を温める、と話題の生姜ですが、特有の香りと辛みが食欲を呼び覚まし、胃液の分泌を助けてくれます。また血液の循環をよくし、胃腸を温めてくれるので、冷えや痛みを楽にすることも期待できます。
B-5.ゴマ
文字通りのちっちゃな脇役です。ビタミンBやカルシウム、鉄分などを含み、強い生命力を分けてもらうことができます。美容成分としても、よく知られています。
B-6.大根
大根おろしを添える場合と、千切りにした大根を添える場合があります。どちらにしても、大根特有のさっぱりした口当たりが良いですよね。
別名アミラーゼとも言われています。この酵素は実際消化不良の胃腸薬にも含まれるものです。またビタミンCも含まれますので、ルチンとともに血管の衰えを予防する働きがありますので、特に中高年の方にはオススメです。
B-7.ゆず
香りの良さだけでなく、ビタミンCを豊富に含んでいて、蕎麦の栄養を補ってくれます。
B-8.唐辛子
また殺菌、防腐、解毒の作用もあります。トウガラシの実をすりつぶした一味唐辛子、その他の香辛料を加えた七味唐辛子は作り手によって様々、またユズを加えた柚子胡椒など、さまざまなタイプがあります。
柚子胡椒をまだまだご存知ない方も多くいらっしゃるかもしれません。参考に、柚子胡椒通販は全国テレビで人気殺到の伍代長谷部でをご覧下さい。
C.体調別、おすすめそばメニュー
C-1.腰痛に 「きつねそば」
油揚げには骨や筋肉を強化するカルシウムと、血行をよくするビタミンEが豊富です。薬味として、ゴマ、七味唐辛子がオススメです。
C-2.ストレスに 「おろしそば」
大根おろしの中でも、辛みの強いものには、ビタミンCがさらに多く含まれるので、ストレスで消費されてしまったビタミンCを補うことができます。また大根のジアスターゼは消化を助けるので、胃腸が弱っている時、二日酔いにもオススメです。
C-3.疲れ目に 「月見そば」
卵に多く含まれるビタミンAは視力を正常にしてくれる働きがあります。海苔を添えれば、カロチンが疲れ目解消に役立ちます。
C-4.肌荒れに 「天ぷらそば」
ビタミンEが多く期待できるのは、エビ天!また天ざるにすれば、野菜の天ぷらも一緒でしょうから、ビタミンCも補給できます。特にイモ類の天ぷらは熱に強いので、天ぷらにしてもほとんど失われていないそうです。またβカロチンの多いニンジン、春菊には肌荒れ、高血圧の予防。食物繊維の多いゴボウやシイタケ、ビタミンAの豊富なアナゴなど、さまざまな食材と一緒にお蕎麦を楽しまれてください。
D.まとめ。
今や海外の方にも人気の、日本の蕎麦。一言で蕎麦をまとめられないくらい、多種多様な味わい方があることが分かりますね。こちらの情報を参考に、季節を問わず楽しめる、身体にも美味しいお蕎麦を楽しんで頂けたらと思います。