夏は定番のバーベキューですが、大人には大人のマナーがあり、誘われた側の対処法を記載します。突然呼ばれた場合、手ぶらで行って良いものでしょうか?予め手ぶらで良いとか、気遣いは一切無くて良いと前置きをされていれば話しは別かもしれません。が、原則呼ばれたら差し入れや手土産を持っていく事は常識の一つと考えるべきでしょう。
誰がセッティングしてくれていますか?皆さんが帰った後に片付けるのは誰ですか?お金を払ってくれているのは誰でしょうか?割り勘だったとしても立て替えてくれたのは誰でしょうか?そうした事を考えると誘ってくれた主催者に対しての礼儀ともいえる一つの形が、手土産と考えても良いでしょう。大きく分けて、
- 友人グループでの設定
- 仲の良い複数家族でのバーベキュー設定
- 子どもの部活で行われる設定
- 会社イベントで誘われた設定
の4シーンを考えてみました。最後にマナーや礼儀についてご案内致します。是非参考にして、今年のバーベキューを通じて楽しい人間関係を作っていきたいものですね。
1.友人グループでバーベキューに誘われた場合
一つ目のケースは友人同士でのバーベキュー。気心(きごころ)知れていますが、昔からの馴染みと言えど、そんな友人もマナーや礼儀を社会経験の中で積んでいます。過去の学生の時の友人関係に一つ、大人の礼儀も加えると一層関係が長続きするというもの。
ですから、ここでは「やっぱり何か持っていくべきだな」という事を前提にご案内致します。また、最もオーソドックスな例を今回の友人パターンでまとめましたので、ご覧下さい。
1-1.食材の手土産でその場のバーベキューを盛り上げる
基本的にはバーベキューの食材には、バーベキューを通じて消費する食材選びが良いでしょう。この時に和菓子や麺類などは活躍しにくい事から、原則はその食事に活かせるものを。
1-1-1.肉
主役になっているお肉。基本的にバーベキューは牛肉や豚肉は揃っていると考えて良いでしょう。被らないのではないかと思われる部位を選んだり、ハムを選んだりすると、良いかもしれません。既にあったとしても友人間ですから、あまり深く気にする必要はありません。
1-1-2.魚
一般的にはお肉7割に対して魚2割、野菜1割などを平均とした構成になっている事が多いですので、魚はお口直しに活躍出来るジャンルだと思われます。
1-2.飲み物を持参して、ありそうでないものを差し入れる
飲み物は最も選びやすいカテゴリーです。賞味期限も長く、保管も楽なので、大変悩ましい状況の際は飲み物をおススメします。
1-2-1.ビール
既にビールはある可能性が高いです。が、あって損はありません。仮に残ったとしても皆で分けて持って帰る事も出来ますし、主催者へのお礼として残ったものは全て飲んで頂くよう差し上げるのも気遣いです。
1-2-2.お酒
気の知れた友人間ですので、皆さんの好みのお酒を用意して持っていくのも良いでしょう。
1-2-3.ジュース
ソフトドリンクの方への配慮は意外と少ないもの。ウーロン茶、オレンジジュース程度な事が多いので、ちょっとだけ良い100%ジュースなどを買ってあげても配慮の利いた手土産になります。
2.複数家族でバーベキューをする事になった場合
この設定は様々なケースが考えられます。
- ご主人の仲の良い友人同士でご家族間に発展
- 子どもの仲良しグループを通じて家族間に発展
ほか、色んなケースから複数家族でのバーベキューが開催され、誘われた場合。関係が浅くこれからが肝心の場合には、必須で持っていきましょう。好き嫌いの情報が入ってきていない場合など、こちら主導で考えていかなくてはなりません。
2-1.変わったものを手土産にしてセンスを発揮
例えば、
- 白いトウモロコシ
- ハーブソルト
- 牛タン、豚タン
- サンマ
- ホイル焼き
など、ちょっと変わった変わり種を用意してみても良いですね。
2-2.地元ネタ(地元食材や食文化を手土産に)
地元がそれぞれ違う場合などは、ご自身の地元の食材を、この場で披露する意味で手土産にしても良いでしょう。
2-3.お気に入り
特に参加者の方の情報が少ない場合などは、ご自身がバーベキューでこだわっている食材などをご紹介する意味でセレクトするのも一つです。
2-4.話せる事
理想的なのは、持ち込んで手土産を渡した時、そして焼く時に、その話しになるでしょう。その食材を通じて楽しい会話が生まれれば、手土産として大成功ですから、まつわる話などをお話しできると良いですね。
3.部活など子どもの行事でのバーベキューに誘われた場合
子どもの部活を通じて部員、保護者皆でバーベキューをする事になった時。これは大変ですね。保護者の方は率先して参加、協力をしなければいけません。他保護者の奥様は手土産や当日の協力など惜しまず盛り立てると思いますので、皆で一緒にバーベキューを成功させたいものです。
この時、主役は誰か?やはり子どもです。差し入れや手土産の対象は子どもを考えて喜んでもらう事が、結果そのご両親に喜んで頂ける事になるでしょう。よってお子さんが喜ぶ手土産をご紹介致します。
3-1.美味しいタレや高級のタレで、焼いた肉を何につけて食べるか選べる喜びを手土産に
必ず焼肉のタレや塩こしょうがあるはずです。しかしお肉を沢山食べる思春期の子どもですからボリュームもさぞ多い事でしょう。そんな時に、タレが他にもあると、飽きにくく、美味しくバーベキューを楽しむ事が出来ます。
3-2.ボリュームを支える
バーベキューの担当者決めや役割分担がされているはずですので、情報がしっかり入手出来ていると思います。十分な食材やボリュームが用意されていると思いますので、箸が進むものサブ的な手土産が出来れば良いセレクトになるのではないでしょうか。例)じゃがバターのホイル焼きなど
3-3.フルーツでお口直し
または、食後のフルーツです。これは大活躍間違いナシなので、おススメですね。例えばスイカなどを持っていけば、スイカ割りが始まって、楽しいイベントも始まります。そんなシーンを演出出来たなら、保護者の方からも一目置かれる事でしょう。
4.会社のバーベキュー行事に呼ばれた時
会社のバーベキューに呼ばれたこの設定。最近は、会社全体でのイベントでご家族などを巻き込んで主催する会社も増えています。従業員満足度の上昇を図り、そして働いている会社での雰囲気を、バーベキューを通じて家族が感じ取る事が出来る事は、支えるパートナーとしても良い機会です。
しかし誘われた以上は、お子さんの特別な用事がない限り参加して、上司や社長に挨拶をしておきたいもの。手ぶらでいくのはもってのほかです。そんなときの手土産をご紹介。
4-1.品質の良いもの
さすがに、最寄りスーパーで安売りをしていた値段付のお肉や魚などを手土産にするのは良いとは言えません。上記の友人などでは有り得ても、今回のケースが最も重要な勝負所。安過ぎず、でも見栄を張りすぎない絶妙の所で、品質の良い手土産を持参したいですね。
4-2.ヒアリング重要
ご主人の会社に参加する奥様なら、旦那様にそのイベントの詳細情報を仕入れましょう。今は女性も働く時代。奥様の努める会社に旦那様が顔を出す事もあるでしょう。その場合は、旦那様が奥様から詳細情報を仕入れましょう。
- 規模(人数)
- 日時(昼か夜か、会場は会社屋上か野外公園か、何時間予定か)
- 会社で担当決めなどが行われているか
- 食材の状況
- 飲み物の状況
など情報を仕入れる事で、どんな手土産が良いか参考になるでしょう。
4-3.ワイン
最も良いと思われるのは、ワインです。缶ビールの差し入れだと、1人が1本飲むかもしれません。何本持っていく事になるのでしょうか?しかしワインのボトルなら、1本で8杯分ありますから、回し飲みが可能です。金額も分かりにくいですから、安っぽいものを持ってきたとは思われにくいでしょう。最近は日本ワイン(甲州ワインなど)も好評価なので、話しのネタついでに良いかもしれません。
4-4.おにぎり
旦那様の会社が営業会社や製造業で男性の割合が多い場合など、男衆のバーベキューとはざっくりしてて大胆そのものです。沢山の肉、沢山のビール、そしてちょっと野菜。それだけだったりします。女性ならではの活躍どころは、おにぎりを握って持っていくと、男性には出来得ない技です。またはそれを焼きおにぎりにして食べるのも良いですね。
5.渡すタイミングのイロハ
バーベキューの際に手土産を渡すタイミングは、いつ、どこで、誰に渡すべきか悩みどころですね。行ってから
「どうしよう、誰に渡せば良いんだろう」
と困惑するケースも多いので、ご紹介しましょう。
5-1.最初
原則手土産を渡すのは最初にしましょう。この記事でご紹介したのは全て、バーベキュー中に消化出来るものを手土産としています。万が一、何も準備が出来なくて焼き菓子しかやむを得ないとしても、最初で渡すべきでしょう。渡す相手は、幹事の方に渡すのが得策です。幹事がいない場合は社長に渡しましょう。
「ほんの少しですが、宜しければお召し上がり下さい」
と付けてお渡しされれば、幹事の方が大声で差し入れを頂いた事を紹介してくれます。拍手などで皆さんが出迎えてくれると思いますので、一礼してから愛想よく振る舞いましょう。社長に渡した際も同様にしてくれると思います。
5-2.渡しそびれたら
渡す方が見つからなかったり、タイミングを見失ってしまったら、旦那様、奥様を呼んでお願いをしましょう。努めている会社ですから、状況をよく分かっています。その時誰に渡すべきか、どのように割って入っていくかなど、旦那様は難なく出来る立場ですので、「手土産を渡して欲しい」とお願いをして確実に渡すようにしましょう。間違っても、渡せないまま終わってしまうのが最もよくない事です。
6.まとめ
何より重要なのは、どんなシーンであっても、参加されている方々の事を思いやり、そして一生懸命考えて渡す手土産は、きっと思いが届くはずです。一番心がけたいのは、渡した際に何と言葉を添えるかによって、台無しにもなるし、気が利くと一目置かれる事にもなると思います。
必ず、渡した際には相手を想う言葉を添えて渡してみて下さい。きっと手土産の成功間違いナシです。